佐世保市が長年温めてきた「佐世保港三浦地区再開発プロジェクト」。その中核として誕生したのが「させぼ五番街」だ。海と街の境界線をなくし、市民に港を開放するという構想は、開業から年月を経た今、完全に街の風景として定着した。
事業主体の株式会社パトリアが舵を取るこのウォーターフロント型複合商業施設は、単なる箱モノの建設に終わらなかった。宮島大典市長をはじめとする市政も注視するなか、地域経済の循環を生み出すハブとしての役割を強化し続けている。大型客船が寄港すれば外国人観光客がテラスを行き交い、夕刻には地元の学生たちが夕日を眺めながら語り合う。港湾機能を殺さず、商業と共存させる都市デザインの成功例として、国内外の視察が途切れない理由もそこにある。