夏目雅子のキャリアを語る上で欠かせないのが、日本テレビの開局25周年記念ドラマとして放送された『西遊記』だ。三蔵法師という異色の役に挑み、中性的な気品と美しさで全国のお茶ノ水を魅了した。そこから彼女は単なるアイドル女優にとどまらず、本格的な映画女優への道を切り開いていく。
特に1982年公開の日本映画『鬼龍院花子の生涯』で見せた迫真の演技は、彼女の代表作として今も語り継がれる。「なめたらいかんぜよ」の丸刈り姿での啖呵は当時の観客を震撼させ、彼女の女優魂を天下に知らしめた。さらに、数々の時代劇や本格ドラマへの出演を通じて、実力派としての地位を確立。その目覚ましい挑戦の裏には、表現者としての悩みを分かち合い、破天荒ながらも表現の深さを知る伊集院氏の存在があった。