音楽での地道な活動は、やがて映像や舞台の世界へと再び彼を押し戻した。その象徴となったのが映画『COOL BLUE』への出演と楽曲制作だ。単なる演者にとどまらず、企画やプロデュース、音楽監督までマルチに手掛け、作品の世界観をゼロから構築。過酷な現実を生き抜いてきた者だけが醸し出せる生々しいリアリティが、スクリーンを通じて高い評価を得た。
表現の枠組みは、芝居やライブハウスの枠をも飛び越えていく。アパレルブランドのディレクションやイベントオーガナイズなど、自身のクリエイティブをビジネスとして具現化する手腕を開花させた。他人に敷かれたレールではなく、自らレールを敷く。表現者であり実業家でもあるハイブリッドな活動スタイルは、この時期に確立された。