エアインディア事故の真相と歴代原因|2026年最新の安全性評価

エアインディア事故の真相と歴代原因|2026年最新の安全性評価

エアインディア事故の真相と歴代原因|2026年最新の安全性評価を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

エア・インディアの過去を振り返る際、航空史上に残る2つの大規模な惨事と、その事故原因を正しく切り分けて把握することが不可欠です。これらは「機体そのものの欠陥」「テロリズム」「人的ミス」という異なる要因によって引き起こされました。

エアインディア182便爆破事件と成田空港の惨劇(1985年)

歴代最悪の犠牲者を出したのが、1985年6月23日に発生した「エア・インディア182便爆破事件」(愛称:カニシカ号、ボーイング747-200型機)です。カナダのモントリオールを出発し、ロンドン経由でインドへ向かっていた同機は、アイルランド沖の大西洋上空約9,500メートルを飛行中に突如空中爆発を起こし、乗客乗員329人全員が死亡しました。

この事件は、シーク教過激派によって仕掛けられた時限爆弾による無差別航空テロでした。犯行グループは同日、成田空港を経由して別のエア・インディア301便に爆弾を積み替える計画も実行しており、成田空港の手荷物取扱所で手荷物が爆発、日本人作業員2名が死亡、4名が重傷を負う「成田空港手荷物爆発事件」を同時に引き起こしました。

当時のカナダ連邦調査委員会の最終報告書によると、預け手荷物と搭乗客の照合(バゲージ・リコンシリエーション)が不十分であった保安上の脆弱性が露呈。この惨劇を機に、国際民間航空機関(ICAO)は「乗客が搭乗していない手荷物は航空機に載せない」という国際保安基準を全世界に義務付けることとなりました。

エアインディア855便墜落事故(1978年)

テロではなく運航上のトラブルによる最悪の墜落事故は、1978年1月1日の「エア・インディア855便墜落事故」です。ムンバイのサンタクルズ空港(現チャトラパティ・シヴァージー国際空港)を離陸直後、ボーイング747型機がアラビア海に墜落し、乗客乗員213人全員が命を落としました。

調査当局の解析により、機長の姿勢指示器(ADI)の故障と、夜間飛行による外部視界の欠如、さらに副操縦士との計器クロスチェックの不徹底による「空間識失調(バーティゴ)」が主因と断定されました。機体が左に異常傾斜していることに気づかないまま操舵を続け、海面に激突した痛ましいヒューマンエラーです。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。