インターネット上のレビューや口コミサイトを見ていると、白龍本店のじゃじゃ麺に対して「一口目は何を食べているのかよく分からなかった」「思っていた中華のジャージャー麺と全然違う」という戸惑いの声が散見されます。しかし、これこそが盛岡じゃじゃ麺という食文化が持つ最大の特異点です。
盛岡の地元では古くから「じゃじゃ麺は3回食べて初めて本当の旨さがわかる」という有名な格言があります。初めて口にした際、多くの人は「甘辛い濃厚な肉味噌ラーメン」のような分かりやすいパンチを想像してギャップを抱きます。白龍の麺は茹でたての柔らかくもちっとした平打ち麺であり、肉味噌も甘みより味噌本来の渋みやスパイス感が勝る大人向けの風味です。
1回目は食べ方に戸惑いながら終わり、2回目で自分好みの調味料の配分(酢やにんにくの黄金比)を発見し、3回目を迎える頃には「あの独特な味噌とチータンタンの出汁が無性に恋しくなる」という中毒性のループに突入します。ネット上の低評価の多くは「調味料での味変を行わずプレーンのまま完食してしまった」ケースや「チータンタンを頼み忘れた」ことに起因しています。訪問する際は、前述の「調味料によるカスタマイズ」と「チータンタンによる締め」をセットで行うことが大前提となります。