「今この瞬間の汗を止めたい」という緊急事態において、最も頼りになるのが生理現象を逆手に取った顔の汗を抑える裏ワザです。人間の体には、皮膚の一部を強く圧迫するとその同調部位の発汗が抑えられ、反対側の発汗が増える「皮膚圧反射(半側発汗)」という仕組みが備わっています。
古くから京都の舞妓さんが真夏でも白塗りを崩さない秘訣として知られる半側発汗を利用した帯・ブラ紐圧迫法は、現代でも極めて有効です。胸のトップからおよそ5cm上、脇の真下あたりを太めのゴムバンドやブラジャーのアンダーベルトで強めに締め付けると、圧迫された胸部より上の発汗反射が鈍くなり、顔からの汗がピタッと引きやすくなります。
あわせて覚えておきたいのが、道具を使わずにその場で押せる顔汗を止める即効ツボです。
- 屋翳(おくえい):左右のバストトップからまっすぐ指約2本分上に位置するツボ。両手の中指で息を吐きながら痛気持ちいい強さで10秒ほどグッと押し込みます。
- 大包(だいほう):脇の真ん中から肋骨を下になぞった第6肋間にあり、舞妓さんの帯止めラインに相当します。腕を組むポーズをしながら両脇を圧迫するのがスマートです。
- 後渓(こうけい):手を軽く握った際、小指の付け根の外側にできる皮膚の盛り上がり。交感神経の昂ぶりを鎮め、全身の熱感を和らげる働きがあります。
- 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交差する手前のくぼみ。自律神経を安定させる万能ツボとして知られています。