松方弘樹が死去した年齢と死因・脳リンパ腫の真相を徹底解説

松方弘樹が死去した年齢と死因・脳リンパ腫の真相を徹底解説

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松方弘樹という人間の本質を語る上で欠かせないのが、仕事と趣味の境界線を越えた常識外れのスケール感です。当時の撮影現場スタッフや共演俳優の手記・インタビューからは、令和の現代では考えられないエピソードの数々が浮かび上がります。

東映実録路線の金字塔『仁義なき戦い』において、松方さんは第一作で若杉寛を裏切る狂犬・坂井鉄也を演じ、劇中で壮絶な射殺シーンを熱演しました。しかし、その圧倒的な存在感ゆえに、シリーズ第四作『頂上作戦』では全く別のキャラクターである市岡輝吉役として再登板。鼻の穴にティッシュを詰めた異様な風貌と狂気的な演技は、脚本の笠原和夫氏や深作欣二監督を唸らせ、シリーズ屈指の名シーンを生み出しました。役作りのために何日も徹夜で台本を読み込み、自らの肉体を極限まで追い込む職人肌の一面を持っていたのです。

一方で、松方さんの代名詞となったのが「マグロ釣り伝説」です。山口県萩市の見島沖などを拠点に、荒れ狂う玄界灘へ幾度となく出航。2008年には305kg、2009年には325kg、そして2015年には実に363kgという超巨大クロマグロを釣り上げ、築地市場の初競りで数千万円の高値がつくなど、プロの漁師顔負けの実績を残しました。

「竿にかかった瞬間、命と命のぶつかり合いになる。男が命を張る価値がある」

釣り特番のインタビューでこう語っていた松方さん。釣ったマグロは共演者やスタッフ、行きつけの飲食店に気前よく振る舞い、費用や損得を一切気にしない豪胆さは、まさに映画スターそのものでした。共演した俳優・梅宮辰夫さんは生前、「松方は飲む、打つ、買うの昭和の遊びを全部一流の金の使い方でやり抜いた最後の男だった」と深い敬慕を込めて語っています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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