経済産業省の調達価格等算定委員会が公表した資料によると、住宅用太陽光発電(10kW未満)の平均システム費用は、2025年から2026年にかけて1kWあたり約28.9万円前後で推移しています。一般的な住宅に設置される容量である4kWから5kWのシステムを導入する場合、適正な設備工事費用の相場は約115万〜145万円となります。
しかし、実際のトラブル現場を取材すると、相場を大きく逸脱した250万〜300万円規模の請求書が存在します。ここに「元が取れない真相」のカラクリが潜んでいます。
業者が提示する「太陽光発電の収支シミュレーションの罠」には注意が必要です。日照条件が常に最高レベルである前提で試算されていたり、年0.5〜1%程度進行する太陽光パネルの経年劣化(出力低下)が完全に無視されていたりする書類が現場では平然と使われています。雨天や曇天の日数を厳しめに見積もった現実的な数値で再計算すると、投資回収に15年以上かかり、設備寿命とほぼ同じ期間を費やす計算になるケースが後を絶ちません。