潰瘍性大腸炎なのに便秘?直腸炎型や薬の影響と自己判断下剤の落とし穴

潰瘍性大腸炎なのに便秘?直腸炎型や薬の影響と自己判断下剤の落とし穴

潰瘍性大腸炎なのに便秘?直腸炎型や薬の影響と自己判断下剤の落とし穴について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

活動期を抑え寛解を維持するための第一選択薬であるメサラジン製剤(リアルダ、ペンタサ、アサコール等)。これらの薬剤を開始した、あるいは増量した直後から便秘傾向を自覚する患者が一定数存在します。

特に1日1回経口投与で大腸全域に持続的に有効成分を届ける高用量製剤「リアルダ」などでは、医薬品添付文書の副作用欄にも「便秘」「腹部膨満感」が明記されています。この機序には大きく2つの要因が絡んでいます。

1つ目は、薬効が劇的に現れたことによる反動です。これまで慢性的な炎症により水分が垂れ流し状態だった腸管において、5-ASAがプロスタグランジンやロイコトリエンの産生を急激に抑制し、粘膜の水分吸収能が急回復します。結果として排便回数が一気に減少し、硬い便となって停滞するのです。

2つ目は、製剤の基剤や水分バランスの変化です。腸内をゆっくり移動しながら成分を放出する放出制御技術の過程で、腸管内容物の水分が奪われやすくなる場合があります。薬を自己判断で勝手に中断すると炎症の再燃を招くため、決して個人の判断で服薬を止めてはなりません。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。