どれほど魅力的な技術であっても、万能の特効薬ではありません。ウィービングを選択する前に知っておくべきデメリットやリスクも客観的に把握しておく必要があります。
第1のデメリットは、施術時間と金銭的コストの増加です。一般的な全体カラー(ワンメイク)であれば塗布に15〜20分程度しかかかりませんが、ウィービングは頭部全体に15〜30枚前後のホイルを一枚ずつ丁寧に折り込んでいくため、塗布だけで30〜50分の追加時間を要します。滞在時間が合計2時間半から3時間を超えることも珍しくなく、忙しいスケジュールの中でクイックに済ませたい人には負担となり得ます。
第2に、施術者の技術レベルによる仕上がりのバラつきです。美容師歴10年以上のベテラン監修者(YOSHIE氏ら)が指摘するように、ウィービングはコームの入れ方、ホイルを留める角度、引き出すテンション(張力)が均一でなければ、筋の太さが不揃いになったり、根元に薬剤が滲んで不自然な斑点(ブリード)が生じたりします。経験の浅いアシスタントが無理に入った場合、美しいスジ感ではなく「ただのムラ染め」に見えてしまう失敗例がSNSの口コミでも散見されます。
第3に、将来の縮毛矯正やパーマとの兼ね合いです。ウィービング部分にブリーチ剤を使用した場合、その毛束だけダメージレベルが著しく高くなります。数ヶ月後に「縮毛矯正をかけたい」と思っても、過剰軟化によるチリつき(ビビリ毛)のリスクが高まり、サロン側から施術を断られるケースが発生します。髪の履歴が複雑化しやすい点は見落とされがちな落とし穴です。