ネット上のコミュニティやSNSに投稿された現場のリアルな証言を精査すると、家電単品輸送特有の「想定外のトラブル」が数多く浮き彫りになります。
特に頻出しているのが、格安業者に依頼した際の「搬入不可による当日キャンセル・追加請求問題」です。SNS上には「赤帽に格安で頼んだが、新居の玄関ドアを通過できず、その場で荷物を道路に置いたまま帰られそうになった」「ベランダからの吊り上げ作業が必要と言われ、当日に急遽3万5,000円の追加費用を請求された」といった生々しい悲鳴が記録されています。
通常の引っ越しであれば訪問見積もりや詳細な荷物確認が行われますが、家電単品のスポット配送では電話やWebフォームだけで契約が成立することがほとんどです。そのため、次の盲点が見落とされがちです。
- エレベーターの内寸と奥行き:本体寸法にプラス10cmの余裕がないと作業員が同乗できず搬入不能に陥る。
- 内階段の手すりと踊り場の曲がり角:直線階段では運べても、L字階段の踊り場でドラム式洗濯機の高さがつかえて旋回できない。
- 防水パンのサイズと蛇口の高さ:古い賃貸住宅では、近年の大型化・背高化した洗濯機を置くと壁の蛇口に本体が干渉して設置できない。
また、洗濯機の取り付け費用を巡る金銭トラブルも絶えません。配送プランに含まれているのは「室内への搬入・配置」までであり、給排水ホースの確実な接続やアース線の取り付けはオプション扱い(1箇所あたり3,300円〜8,800円程度)となるのが業界の通例です。これをケチって素人が自力で取り付けた結果、試運転で締め付けが甘かった給水ホースが水圧で脱落し、階下への漏水事故を引き起こして数十万円の損害賠償を請求された事例が知恵袋等でも後を絶ちません。