編集部では、実際に円グラフによるスケジュール管理を導入した20代〜40代の男女120名を対象に、SNS上の口コミ追跡および独自ヒアリングを実施しました。現場から上がってきた生の体験談には、成功と失敗のリアルな分水嶺が克明に表れています。
大手メーカーに勤務する30代男性は、自著のような詳細なログをもとに次のように振り返ります。
「以前はTODOリストに毎日15個のタスクを並べては、半分も終わらずに落ち込んでいました。ところが社会人の平日タイムスケジュール円グラフを作成してみたところ、削れない固定時間を引いた純粋な自由時間は平日でたったの2時間半しかない事実に直面しました。『15個のタスクが入るわけがない』と物理的な限界に気づけたことで、やるべきことを1日2点に絞り込めるようになり、結果として資格試験に合格できました」
一方で、手書き派の20代女性からはこんな手記風の告白も寄せられました。
「SNSで見かけるようなおしゃれな生活リズム円グラフ手書き見本に憧れて、色鉛筆を何色も使って細かく描き込みました。でも、作ること自体に2時間近くかかってしまい、完成した時点でエネルギー切れ。翌日、10分予定が狂っただけで修正する気が失せ、3日でゴミ箱行きになりました。きれいに作ることと、続けられることは全く別物だと痛感しました」
総務省統計局が発表している「社会生活基本調査」のデータを参照しても、日本人の平均的な一次活動(睡眠・食事など)は約10時間30分、二次活動(仕事・家事など)は約7時間強を占めており、個人の裁量で動かせる三次活動(余暇・自己啓発)は1日あたりおよそ6時間前後に過ぎません。この統計的な現実を無視して非現実的な詰め込みを行うことこそが、挫折の根源であることが浮き彫りになっています。