「仲が良い友達だから」「何気ない記念だから」と軽い気持ちで行われがちなタグ付けですが、受け手側の心理は必ずしも歓迎一色ではありません。編集部がSNS上の口コミやコミュニティの声を追跡したところ、無断タグ付けに対する強い抵抗感が浮き彫りになりました。
ネット上で報告されているリアルな不満の声を検証すると、主に3つの理由に集約されます。
「友人と出かけた写真を勝手にタグ付けされて、会社を休んで旅行していたことが同僚にバレた」(20代・会社員)、「メイクが崩れていた集合写真にタグ付けされ、自分のプロフィール一覧に固定表示されて最悪だった」(10代・学生)という声に代表されるように、第1の理由はプライバシーおよび行動履歴の強制開示です。
第2の理由は、意図しない交友関係の露出です。誰と誰がどこで繋がっているかは、現代のネット社会において極めてデリケートな個人情報に該当します。タグ付けされることで、自分のフォロワーに対して「この人と深い交流がある」と可視化されてしまうプレッシャーを感じる利用者は少なくありません。
さらに深刻な第3の理由が、無差別なスパム・投資詐欺への悪用です。面識のない海外アカウントや副業勧誘アカウントが、閲覧数を稼ぐ目的で不特定多数の日本人ユーザーを勝手にタグ付けする手口が横行しています。ある日突然ラグジュアリーブランドを装った偽キャンペーンにタグ付けされ、不快感を覚える被害が日常化しています。