芸能人のロースマイルが魅力として賞賛される一方で、一般の読者の中には「自分も笑うと上の歯が見えず、老けて見えたり不機嫌そうに見えたりする」「笑うと下の歯ばかり見えて気になる」という口元の悩みの治し方を探している方も少なくありません。機能的あるいは審美的に改善を目指す場合、主に2つのアプローチが存在します。
第1のアプローチは、歯列矯正による骨格的アプローチです。過蓋咬合によって上の前歯が深く沈み込んでいる場合、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置を用いて前歯を圧下(骨の中に沈める動き)させたり、奥歯の高さを立ち上げて噛み合わせを適正化したりする治療が行われます。2026年現在の相場として、全顎矯正にはおよそ80万円から130万円程度の費用と、1年半から2年半の期間を要します。噛み合わせが浅くなることで、自然なリップラインと歯の露出バランスが整うケースが多く報告されています。
第2のアプローチは、メスや器具を使わない歯列矯正とスマイルトレーニングの併用です。表情筋の運動習慣を再教育することで、口元の見え方は大きく変化します。
具体的なセルフケアとして推奨されるのが、以下のステップです。
- 割り箸を利用したトレーニング:奥歯で割り箸を軽く噛み、口角を割り箸のラインよりも高く持ち上げる状態を1日30秒×3セットキープする。
- 上唇鼻翼挙筋の単独意識:鏡を見ながら、小鼻の横の筋肉を意識して上唇の中央をわずかに引き上げる感覚を養う。
- 口輪筋の脱力ストレッチ:口元をすぼめて「う」の形を作った後、横ではなく斜め上方向へ「い」と広げることで、笑筋の横引き癖を緩和する。
ただし、骨格そのものに起因するロースマイルをトレーニングだけで劇的に変えることには限界があります。無理に歯を見せようとして顔面全体の筋肉に過剰な力を入れると、かえって眉間や額に不自然なシワを刻むリスクがあるため注意が必要です。