ノーベル財団が公表している1901年の創設以来の公式データを集計すると、ノーベル賞国別ランキング一覧における世界の勢力図は極めて鮮明です。圧倒的な頂点に君臨するのはアメリカ合衆国であり、単独で累計400名を超える受賞者を輩出しています。これに続くのが、近代科学の揺籃期を築いたイギリス(約140名)、ドイツ(約115名)、フランス(約75名)といった西欧の伝統的学術大国です。
その中で、ノーベル賞日本の歴代順位は世界第6位から第7位(国籍や出身地の集計定義によりスウェーデンと僅差で推移)に位置しています。日本国籍保持者に限ると累計29名、日本出身で海外国籍を取得した研究者(南部陽一郎氏、中村修二氏、カズオ・イシグロ氏、真鍋淑郎氏ら)を含めると30名を超え、非欧米諸国およびアジア地域の中では群を抜いた実績を維持してきました。
アジア圏を見渡すと、中国本土出身の受賞者は屠呦呦(トゥ・ヨウヨウ)氏(生理学・医学賞、2015年)、莫言(モー・イエン)氏(文学賞、2012年)、劉暁波氏(平和賞、2010年)など極めて限定的です。韓国に至っては金大中氏(平和賞、2000年)の1名のみであり、自然科学分野での受賞者は未だゼロという現実に直面しています。この対比を見れば、日本の築き上げてきた学術的基盤がアジアにおいて突出していたことは紛れもない事実です。