下戸と上戸の決定的な違いは、性格や雰囲気といった曖昧な属性ではなく、体内の解毒スピードと長期的な疾患リスクに現れます。生化学的知見および厚生労働省のアルコール関連ガイドラインの調査データを整理した比較一覧は以下の通りです。
特筆すべきは、日本人の下戸の割合と遺伝子の分布状況です。世界的に見ると、欧米の白人(コーカソイド)やアフリカ系民族(ネグロイド)はほぼ100%が「活性型(NN型)」であり、そもそも下戸という体質自体がほとんど存在しません。
ALDH2の変異遺伝子(低活性・非活性)を持つのは、中国南部から東アジアにかけて広まったモンゴロイド特有の変異です。日本人の場合、全人口の40%以上が低活性型または非活性型に属しており、世界屈指の「お酒に弱い遺伝子を持つ民族」であることが分子人類学の調査で確定しています。