スクリーンで見せる圧倒的な威圧感は、決してカメラのレンズが作った幻影ではない。英国各地で開催されるブラジリアン柔術(BJJ)のローカル大会に、本名の「エドワード・ハーディ」で密かにエントリーし、並み居る猛者たちを破って金メダルを獲得し続けているニュースは、いまや世界中の格闘技ファンにとっても周知の事実となった。
40代後半を迎えてなお、青帯から紫帯、そしてさらなる高みへと昇級を重ねるそのストイックさは、彼の演技に対する姿勢と完全に同調している。CGでいくらでも強さを捏造できる時代において、汗とアザにまみれてマットの上で実戦を重ねる泥臭さ。彼にとって格闘技は単なる趣味や体型維持の手段ではなく、自己の精神を研ぎ澄まし、俳優としての「生のリアリティ」を保持するための不可欠な儀式なのだ。