速報で提示される「震源の深さ」も見逃せない重要指標だ。この深さによって、波の伝わり方や被害の現れ方がまるで変わってくるからだ。
深さ10km〜20kmといった「浅い」地震は、主に陸域の断層がズレて起きる直下型地震に多い。突き上げるような縦揺れが瞬時に襲い、建物へのダメージや局地的な家屋倒壊のリスクが高まる。一方で、深さ50km以上、あるいは100kmを超えるような深発地震では、波がプレート内部を遠くまで効率よく伝わるため、震源から遠く離れた地域が異常に揺れる「異常震域」現象が発生することもある。「遠くだから安心」と思い込むのは禁物だ。