野球との関係に注目が集まる一方で、文化人としての坂本慎太郎氏の歩みは、日本のポップミュージック史において燦然たる輝きを放っています。
1989年にスリーピースロックバンド「ゆらゆら帝国」を結成。ボーカル&ギターとして、サイケデリック・ロック、ガレージロック、歌謡曲的な情緒を融合させた唯一無二のサウンドを構築しました。『ゆらゆら帝国のしびれ』『空洞です』などの名盤を世に送り出し、2010年3月に「バンドとして完全に出来上がってしまった」という伝説的な言葉を残して解散を発表しました。
2011年からは自身のレーベル「zelone records」を立ち上げ、ソロ活動を開始。1stソロアルバム『幻とのつきあい方』、2nd『できれば愛を』、3rd『できれば愛を』、そして『物語のように』と、コンスタントに傑作を発表し続けています。独特の脱力感と研ぎ澄まされたグルーヴ、シュールでありながら人間の深淵を突く歌詞世界は、日本国内にとどまらずアメリカやヨーロッパをはじめとする海外の音楽シーンでも熱烈な支持を獲得しています。
また、音楽活動のみならず、イラストレーターやグラフィックデザイナーとしても高い評価を得ており、自身の作品のアートワークや他アーティストへのデザイン提供など、精力的なクリエイティブ活動を続けています。