鏡を見て気になるからと、清潔でない手や裁縫針を使って水泡を破ろうとする行為は非常に危険です。
不用意に唇の水泡を潰すリスクとして、まず挙げられるのが口腔内常在菌による二次感染です。細菌が侵入すると蜂窩織炎のような強い化膿性炎症へ発展し、強い腫れと激痛を引き起こします。さらに、粘液嚢胞の場合は周囲の組織を無駄に傷つけることで炎症性の線維化が進み、患部が硬いしこりへと変化してしまうリスクがあります。
また、ヘルペスウイルスによる病変であった場合、潰れた液中に大量のウイルス粒子が含まれているため、周囲の皮膚や指先、さらには角膜へと感染(ヘルペス性角膜炎)を広げてしまう危険性も孕んでいます。病変部を噛んだり触ったりせず、清潔を保った状態で医療機関を受診することが鉄則です。