仙台駅から北へ徒歩約15分、官庁街にも近い青葉区錦町に店を構える「中国料理 龍亭」。創業から90年以上の歴史を刻む同店は、観光客のみならず地元の常連客が世代を超えて通い詰める名店です。
店内に入ると、歴史ある調度品とともに、多くの客のテーブルに看板料理の「涼拌麺(リャンバンメン)」が運ばれていく光景が目に入ります。同店の最大の特徴は、一般的な飲食店と異なり「1年中、真冬でも冷やし中華を提供している」という点です。元祖の味を求めて全国から訪れるファンの期待に応え続ける誠実な姿勢が、暖簾の重みを物語っています。
現在のメニューにおいて、タレは伝統の「醤油ダレ」と濃厚な「胡麻ダレ」の2種類から選択可能です。実食して驚かされるのは、麺の圧倒的なコシと喉越しです。細麺でありながらしっかりとした弾力を保ち、柑橘系の爽快な酸味が際立つ特製醤油ダレをしっかりと持ち上げます。別皿に盛り付けられた具材の中でも、肉厚でコリコリとした上質なクラゲの食感は秀逸であり、大衆的な冷やし中華とは一線を画す「本格中国料理としての威厳」をまざまざと見せつけられます。
大手グルメレビューサイトやSNSにおけるリアルな口コミデータを検証しても、「別皿提供の高級感に圧倒された」「酸味が尖っておらず、上品な出汁の旨味が広がる」「冬の仙台で食べる元祖の味は格別」といった高評価が圧倒的多数を占めています。一方で、「町中華の手軽な冷やし中華を想像して行くと価格(1,500円超)に少し驚く」という率直な声も見受けられますが、食した後の満足度と歴史的体験価値に対する支持は揺らいでいません。