白鸚の健康状態を知るうえで、最も信頼に足る一次情報は、傍らで寄り添い続ける家族の言葉です。長男である十代目松本幸四郎、そして娘である女優の松たか子は、折に触れて父の近況をメディアに語ってきました。
幸四郎は近年のインタビューで、父の体調について次のように触れています。
「父は現在、無理のないスケジュールで毎日を過ごしています。長年、自分を極限まで追い込んで舞台に立ち続けてきた人ですから、身体を休めることへの戸惑いはあったはずです。しかし今は、私たちが舞台でどう演じているかを厳しく、そして温かく見守ってくれています。自宅で歌舞伎の映像を見ながら『あそこの間(ま)はもっと詰めたほうがいい』と具体的なアドバイスをくれるなど、頭の中は今も芝居のことで満ちています」
また、松たか子も特番や対談企画において、父への敬意と家族のサポート体制について言及しています。激動の舞台人生を終えた父に対し、家庭内では穏やかな時間が流れていること、家族全員が「父の身体を第一に考え、決して無理をさせない環境作り」を共有していることを明かしています。ネット上で過熱する「重病説」や「病状急変」といった扇情的な噂とは対照的に、高麗屋の一族は極めて落ち着いた態度で、高齢となった家長を支えています。