結婚当初、世間を大いに沸かせたのが「交際0日婚」という劇的なフレーズだった。玄米を食べて育ったという共通点や直感を頼りに結ばれた二人の関係は、まるで現代のおとぎ話のように語られた。しかし、現実の結婚生活は甘いファンタジーの持続を許さなかった。
互いの価値観、生活習慣、そして何よりキャリアに対するスタンスを擦り合わせる時間を十分に持たないままスタートした共同生活は、徐々に歪みを生じさせていく。多忙を極めるトップタレントとしての篠田と、事業に心血を注ぐ経営者の元夫。双方が多忙を極めるなか、日常の小さな摩擦は解消されないまま蓄積していった。子どもが誕生したことで生活の重心が大きく変化した際、その溝は埋めようのない亀裂へと拡大した。「運命」という直感だけに頼ったスピード婚の脆さが、時間とともに露呈した形となった。