かつて広島東洋カープの熱闘が繰り広げられた旧広島市民球場跡地は、現在、大規模な都市公園複合施設「ひろしまゲートパーク(HIROSHIMA GATE PARK)」へと姿を変えています。2023年3月31日の供用開始以来、広島の都心部における象徴的なオープンスペースとして定着し、2026年の今では市民の日常的な憩いの場であると同時に、国内外からの観光客を迎え入れる中核スポットとして機能しています。
現地を訪れると、かつて外野フェンスがそびえ立っていた空間は見晴らしの良い広場「ひろしまゲートパークプラザ」となり、開放感あふれる芝生エリアが広がっています。民間活力(Park-PFI事業)を導入して整備された低層の商業施設群「SHIMINT HIROSHIMA(シミントひろしま)」には、オープンテラスカフェやセレクトショップ、地域交流型のスタジオが立ち並び、平日のランチタイムから休日のファミリー層まで幅広い世代で賑わいを見せています。
特筆すべきは、単なる商業空間への転換に留まらず、ベースボールパークとしての記憶を随所に宿している点です。広場の中央には、旧球場のホームプレートがあった位置を示すモニュメントが地表に埋め込まれ、かつての名勝負を思い起こさせます。長年親しまれた球場の面影を探して訪れるオールドファンも少なくありません。