手軽に購入できる一般用医薬品の点眼薬は、その多くが副作用リスクの低い第3類医薬品に分類されている。しかし、日本眼科学会や厚生労働省が注意喚起しているように、「安全性が高い=何回差しても良い」というわけではない。過度な点眼は、瞳を守るべき自前の涙まで洗い流してしまうパラドックスを生む。
適切な点眼回数は1日5〜6回程度にとどめるのが基本だ。容器の先端がまつ毛やレンズに直接触れると、薬液内に雑菌が混入して汚染の原因となる。正しい点眼フォームを守り、1回につき1滴を確実に点眼したあと、数秒間静かに目を閉じて成分を全体に行き渡らせることが、医薬品としての効果を最大限に引き出す。