園内へ足を踏み入れると、まず迎えてくれるのが日本一小さな動物園として親しまれる西山動物園です。ここで絶大な人気を誇るのが、木の上を愛くるしい仕草で移動するレッサーパンダたち。ガラス越しに見せる無邪気な表情は、長時間の運転で強張ったドライバーの心を一瞬で解きほぐしてくれます。
西山公園のルーツは江戸時代末期にまで遡ります。当時の鯖江藩主であった間部詮勝が「衆楽の精神」を掲げ、領民とともに憩える場として自ら鋤や鍬を振るって開いたのが始まりです。身分を問わず誰もが美しい景色を楽しめるようにという開祖の想いは、今も入園無料というオープンな形で受け継がれています。ツツジの鮮やかな赤やピンクに染まる斜面を歩けば、歴史の息吹と市民に愛され続ける理由が自然と肌に伝わってきます。