東京ディズニーシーの「ウォーターフロントパーク」で繰り広げられたあの空間は、まさに異空間だった。
決まった座席もない。ステージと客席の境界線すら曖昧だ。目の前に立つリクルーターたちが、観客一人ひとりの目を見て語りかけ、時には容赦ないツッコミを入れる。従来の「見る」ショーから「参加し、共創する」ショーへの完全なシフト。スキャターはその架け橋となる狂言回しであり、同時に観客の視点を代弁する存在でもあった。
開園数時間前からショーエリアを取り囲む長蛇の列。入場制限が相次ぎ、キャストの安全確保のために警察が出動するほどの騒ぎとなった当時の熱狂は、今やパークの伝説として語り継がれている。