季節の時計が確実に進んでいるサインを見落としてはならない。夕方のニュース番組NHKニュース7が連日報じる全国の天気予報画面でも、最高気温だけでなく「最低気温」のグラデーションに変化が現れ始めている。日中に33度まで上がったとしても、夜間の気温が22度を下回るようになれば、人体にかかる熱ストレスは大幅に軽減される。
鍵を握るのは、オホーツク海高気圧からの冷涼な空気と太平洋高気圧のせめぎ合いによって生まれる秋雨前線の位置だ。前線が太平洋側まで南下すれば、冷たい雨とともに空気が一気に入れ替わる。この前線通過イベントを境に、重苦しい湿気を含んだ熱帯性の空気から、大陸発のカラッとした秋の空域へと列島のステージが転換していく。