インターネット上の言説では「サイコパス2期は全編作画崩壊していた」「タツノコプロの技術力が低かった」といった極端な言説が散見されますが、これらは実態と大きく乖離した誤解です。
第一に、第2期の作画が乱れたのは中盤の数話における特定カットであり、オープニング・エンディング映像やクライマックスの戦闘シーンでは、現在見返しても極めてハイレベルな原画・動画が投入されています。キャラクターデザインを担当した恩田尚之氏や浅野恭司氏のタッチを尊重したアクションシーンの切れ味は健在でした。
第二に、この問題の本質はスタジオの技量ではなく「2010年代半ばのアニメ制作本数バブルに伴う現場リソースの逼迫」という構造的リスクにありました。劇場版とテレビシリーズをほぼ同時進行させるという過酷な体制下において、納期死守を最優先せざるを得なかった現場の苦肉の策が、テレビ放送時の一時的なクオリティ低下として現れたに過ぎません。