事件発生直後、世間の視線は加害者本人だけでなく、著名な母親である高畑淳子へと向けられました。逮捕から3日後の2016年8月26日、都内ホテルで開かれた高畑淳子の謝罪会見は、約70分間にわたりノーカットで生中継される異例の展開となりました。
憔悴しきった表情で登壇した高畑淳子は、深々と頭を下げ続け、涙ながらに「大変なご迷惑をおかけしました。被害に遭われた女性の方に心より深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。会見では、面会時に息子が「申し訳ない」と泣き崩れていた様子や、幼少期からの育て方に対する自責の念が吐露されました。
当時の報道陣からは、息子の性癖や家庭内での接し方に至るまで容赦のない質問が浴びせられましたが、高畑淳子は時に声を詰まらせながらも逃げることなく回答を続けました。この会見は、成人した息子の不祥事に対して親がどこまで責任を負うべきかという社会的な議論を巻き起こす契機ともなりました。
当時、建設中だった東京都内の自宅豪邸(推定数億円)の建築差し止めや売却の噂が報じられるなど、私生活への影響も甚大でした。さらに、同じく女優として活動していた姉の高畑こと美も活動自粛を余儀なくされるなど、高畑淳子の家族構成全体に深い爪痕を残すこととなりました。母は後に、息子の芸能界復帰について「してはいけない」「彼の甘さがある」と厳しい言葉を述べるなど、親としての情愛と社会通念との間で葛藤を続けました。