宮崎を訪れた旅行者が必ず立ち寄る宮崎空港の地鶏炭火焼き土産コーナーや、大手ECサイトでの宮崎地鶏炭火焼きのお取り寄せ市場は非常に活況を呈しています。しかし、自宅で開封した際に「店で食べた味と全然違う」「パサパサしていて油っぽい」と落胆する声も散見されます。その原因の大半は「商品選定のミス」と「温め方の致命的な誤り」にあります。
まず選定基準として、常温保存可能なレトルトパウチ加工品と、要冷蔵・要冷凍のチルド真空パックは別物と捉えてください。常温タイプは加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)が義務付けられているため、肉の水分が抜け落ちてどうしても缶詰のような独特の食感になりがちです。本場のジューシーさと弾力を求めるなら、必ず「冷凍チルド品」または「冷蔵品」の真空パックを選んでください。原材料表示の先頭に「鶏肉(宮崎県産地頭鶏)」と明記されているかを確認することも不可欠です。
そして最も重要なのが、真空パック地鶏炭火焼きの温め方です。絶対にやってはいけない禁忌は「電子レンジでの直接加熱」です。急激なマイクロ波照射は肉から水分と貴重な鶏油を一瞬で奪い去り、硬いゴムのような食感に変貌させてしまいます。
最高の状態で復活させるプロの手順は以下の通りです。
- 完全湯煎による融解:沸騰させた鍋の火を止め、未開封の真空パックを入れて約5分〜7分間じっくり湯煎します。凝固していた極上の鶏油が完全に溶け出し、肉全体に旨味が再浸透します。
- トースターまたはフライパンでの短時間炙り:パックから取り出し、アルミホイルを敷いたオーブントースター(または油を引かない熱々のフライパン)で強火で1分〜1分30秒だけ表面を炙ります。
この二段加熱を行うだけで、表面の炭の香ばしさが立ち上がり、中は驚くほどふっくらとした現地さながらの熱々状態が完全再現されます。