夏の装いにおいて、良かれと思って実践している工夫が逆効果を招いているケースは少なくありません。取材現場で皮膚科専門医や繊維検査機関のデータから判明した、見落とされがちな盲点を整理します。
盲点1:「薄手の白」は紫外線を通しやすい
夏らしく涼しげな印象を与える白やアイボリーのストールですが、無加工の綿や麻で極薄に織られた白色生地の場合、UV-A波・UV-B波の透過率は20〜30%に達することがあります。完全な夏ストールUV対策を目指すのであれば、特殊なUVカット糸を用いた機能性素材を選ぶか、少しトーンを落としたグレージュ、チャコール、ネイビーなどの濃色系を選択するのが賢明です。
盲点2:首の汗を放置することによる接触皮膚炎
首元を直射日光から守るために密着させて巻き続けると、汗の蒸発が妨げられ、汗腺が詰まって「あせも」や接触皮膚炎を引き起こすリスクが高まります。屋外ではストールを指1本分浮かせて風を通し、建物に入った段階で一度外して汗を拭き取るというメリハリが、首元の美肌を維持する隠れた鉄則です。