個人の国籍や法的な身分関係を証明する手段は、法的に定められた公的証明書類に限られます。第三者が外見や推測で判断できるものではありません。
歴史的経緯から日本に定住している在日コリアンの多くは、入管特例法に基づく「特別永住者」の法的地位を有しています。この身分を証明する唯一の公的書類が、出入国在留管理庁が発行する「特別永住者証明書」です。カードには氏名、生年月日、国籍・地域、顔写真などが明記されています。
一方、日本国籍を有する人物のルーツを確認する公的書類は「戸籍謄本(全部事項証明書)」です。日本国籍を取得(帰化)した人物の場合、戸籍の身分事項欄に帰化の年月日や従前の国籍・氏名が記載されます。ただし、戸籍謄本は個人情報の保護に関する法律および戸籍法に基づき、本人や配偶者、直系親族など正当な請求権を持つ者以外が不正に閲覧・取得することは厳しく制限されています。