ITを学ぼうとすると、必ずセットで登場するのが「ICT」「IoT」「AI」「DX」という関連キーワードです。これらはバラバラの概念ではなく、ITという大きな幹から伸びた枝葉のような関係にあります。それぞれの役割と関係性を整理すると、頭の中のモヤモヤは一気に晴れます。
まず、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)は、ITの真ん中に「通信・伝達(Communication)」を入れた言葉です。技術そのものよりも、「人と人、人とモノがどう繋がるか」に主眼を置いています。学校教育でパソコンを使って授業を行うことを「ICT教育」と呼ぶのは、機器を使うこと自体が目的ではなく、先生と生徒、生徒同士の意見共有というコミュニケーションを深める道具だからです。
次に、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、これまでネットに繋がっていなかった家電や車、工場の機械などがネットに接続される仕組みです。外出先からスマホでお風呂を沸かしたり、留守番中のペットの様子をカメラで確認したりできるのはIoTのおかげです。
そしてAI(Artificial Intelligence:人工知能)は、集まった膨大なデータを学習し、人間のように推論や判断を行う「デジタルな頭脳」です。これらを土台として、企業や社会の仕組みそのものをより良い形へ根底から作り変える取り組みがDX(Digital Transformation:デジタルトランスフォーメーション)です。
「ITという道具を使って(ICT)、さまざまなモノからデータを集め(IoT)、頭脳が賢く分析し(AI)、社会全体の仕組みを快適に生まれ変わらせる(DX)」という流れを掴んでおけば、ニュースの文脈を見誤ることはありません。