インターネット上の掲示板やSNSでは、劇場の座席に関して極端な情報が一人歩きしているケースが見受けられます。押さえておくべき代表的な3つの誤解を整理します。
誤解1:「後方の座席はハズレ席である」
これは明らかな誤解です。前述の通り、D〜E列以降の段差設計が優れているため、視覚的なストレスフリー度で言えば後方列のほうが前方フラット席(B〜C列)よりも優れている場面すらあります。全体の照明演出やコントの舞台装置全体を把握したい演劇志向のファンからは、むしろ後方センター列が指定買いされることも珍しくありません。
誤解2:「最前列(A列)なら無条件で大満足できる」
A列は演者との距離が極めて近い反面、約90分から120分の公演中に首をやや上向きに保つ必要があります。首や腰に不安がある方にとっては、長時間の鑑賞で疲労を感じる要因になり得ます。また、舞台全体を視野に入れるには首を左右に振る必要がある点も理解しておくべき特徴です。
誤解3:「端の座席は見切れが多くてネタが分からない」
プロセニアム(舞台開口部)の幅が劇場の横幅とほぼ同等に確保されているため、端の席であっても舞台中央で行われる漫才やコントの主要アクションが完全に死角に入ることは構造上ほぼありません。端席は通路へのアクセスが良く、急な離席や混雑時の退場がスムーズという実用的なメリットも備えています。