大塚明夫の歴代代表キャラ徹底解剖!スネークから最新作まで網羅

大塚明夫の歴代代表キャラ徹底解剖!スネークから最新作まで網羅

大塚明夫の歴代代表キャラ徹底解剖!スネークから最新作まで網羅にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

ネット上の一部では「偉大な声優の二世だから順風満帆だったのだろう」という誤解が散見されますが、大塚明夫氏のキャリアの出発点はむしろ挫折と苦闘の連続でした。父である故・大塚周夫氏は、『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男役や『美味しんぼ』の海原雄山役などで知られる日本声優界の創成期を築いた巨人です。

大塚明夫氏は当初から声優を目指していたわけではなく、役者の道を志して仲代達矢氏主宰の「無名塾」の選考に挑みました。倍率数十倍の難関の中で最終選考の6人にまで残ったものの、その年の塾長方針(女性のみを採用する方針)によって無念の落選を経験します。その後、父から学費を借りて文学座演劇研究所に入所しますが、ここでも研修生に残ることは叶わず退所。青年期はトラック運転手など様々なアルバイトを転々とし、将来への焦燥感と葛藤の日々を過ごしていました。

転機となったのは20代後半、父の紹介もありマウスプロモーション(旧・江崎プロダクション)に所属し、吹き替えの現場に足を踏み入れたことです。大塚氏は自身の著書『声優魂』の中でも、「声優は華やかなスターではなく、職人であるべきだ」という哲学を赤裸々に語っています。恵まれた血筋にあぐらをかくことなく、泥臭く人生の挫折を味わい尽くした経験こそが、演じるキャラクターたちに言葉では表せない深みと人間味を与えているのです。

後年、ゲーム『メタルギアソリッド4』において、ソリッド・スネーク役の大塚明夫氏とビッグボス役の実父・大塚周夫氏が親子共演を果たし、物語の結末で対話するシーンは、ゲーム史に残る伝説の名場面として今なお語り継がれています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。