ちりめん山椒の仕上がりを左右する最大の要素は、ちりめんじゃこと調味料のバランスです。家庭向けの一般的な佃煮レシピでは濃口醤油と砂糖を多用しがちですが、これでは京都らしい淡い色合いと山椒の繊細な風味がかき消されてしまいます。名店の味に近づけるには、酒をベースに水分と旨味を含ませ、薄口醤油を主体に色味を抑えて仕立てるのが王道です。
数々の日本料理店や料理研究家が推奨する配合を徹底検証した結果、家庭のコンロでも失敗なくパラパラに仕上がる決定版の分量は以下の通りです。
【基本の材料(作りやすい分量)】
・ちりめんじゃこ(上乾・しっかり乾燥したもの):100g
・下処理済みの実山椒(または戻した乾燥山椒):大さじ2〜3(約15〜20g)
・清酒(純米酒が理想):100ml
・本みりん:50ml
・薄口醤油:30ml
・濃口醤油:10ml(コク出し用)
・上白糖またはみずあめ:小さじ1(照りと保水性の微調整、お好みで)
この配合比率(酒2:みりん1:醤油0.8)を守ることで、ちりめんじゃこ本来の塩分を活かしつつ、余分な塩辛さを抑えた気品ある味わいが完成します。砂糖を極力控えめに設定しているのは、糖分が多いと加熱時にカラメル化が進んで粘りが出てしまい、パラパラとした食感が損なわれるためです。