第三モッキリセンターの最大の象徴とも言えるのが、店名にも冠されている「もっきり酒」です。「もっきり」とは「盛り切り(なみなみと注ぎ切ること)」に由来し、かつて酒販店で量り売りされていた酒をその場で立ち飲みした角打ち文化の名残を受け継いでいます。
カウンター席に腰掛けて酒を頼むと、受け皿や枡の上に置かれたガラスコップへ、店員が一滴もこぼさぬ熟練の手さばきで一升瓶から酒を注ぎ込みます。表面張力で丸く盛り上がった酒の美しさは、まさに職人技です。
このもっきり酒をいただく作法として、まずはグラスを持ち上げずに、口から迎えにいって最初の一口をすするのが粋な飲み方とされています。少し水面を下げてからグラスを持ち上げ、枡にこぼれた酒をグラスに戻すか、枡から直接味わうのが大衆酒場ならではの醍醐味です。