タイヤの溝は、単なるデザインではなく路面の水を排水するための「水路」の役割を果たしています。摩耗によって溝が浅くなると排水能力が指数関数的に低下し、水幕の上にタイヤが浮いてハンドルやブレーキが一切効かなくなるハイドロプレーニング現象 原因となります。
JAF(日本自動車連盟)やタイヤメーカー各社の実車テストデータによると、濡れたアスファルト路面における雨天時 制動距離 危険性は、残り溝の深さに比例して急激に悪化することが実証されています。
上の実測値が示す通り、スリップサインが出る直前であっても、濡れた路面での制動距離は新品時から大幅に伸びています。法定限界の1.6mmは「これを超えたら即座に事故につながる最終防衛ライン」であり、安全を担保する適正マージンではないという事実を忘れてはなりません。