この特異なムーブメントを陰で支えているのが、相方である長田庄平の卓越したプロデュース能力だ。小道具の制作からコントの骨組み作りまでを一手に担う長田が「松尾の純粋な狂気」を解き放つためのキャンバスを用意した。二人が所属する吉本興業も、この前例のない熱狂を敏感に察知し、全面的なバックアップ体制を敷いている。
吉本興業のクリエイティブ幹部は、「ただ面白いだけでなく、視聴者をヒリヒリさせるコンテンツが今最も求められている。松尾の持ち味である憑依型の演技力と、長田の構成力が完璧に融合した結果だ」と語る。二人のあうんの呼吸が生み出す笑いは、従来のひな壇トークや定番のリアクション芸とは一線を画す、新しいエンターテインメントの地平を切り拓いた。