兵庫県公立高校入試2026総力解説|内申点とボーダーの罠を暴く

兵庫県公立高校入試2026総力解説|内申点とボーダーの罠を暴く

兵庫県公立高校入試2026総力解説|内申点とボーダーの罠を暴くの全貌を詳しく解説してご紹介します。

兵庫県入試をさらに複雑怪奇にしている元凶が、同一学区内(または隣接志願区域)の公立高校を第1志望・第2志望として2校まで出願できる「複数志願選抜」の仕組みです。この制度において合否を分断する決定打が、第1志望校にのみ付与される第一志望加算点です。

加算点の設定は各学区の教育事情によって差異があります。例えば第1学区(神戸市・芦屋市・西宮市など)では25点、第2学区(尼崎市・伊丹市・宝塚市など)では20点、第4学区(姫路市など中播磨・西播磨)では30点もの加算点が第1志望受験者の総合点に上乗せされます。この20〜30点という加算幅は、当日点換算で40〜60点分(テスト大問数問分)に匹敵する絶大なアドバンテージです。

真の悲劇は、第1志望校に届かず不合格となった受験生が第二志望の合格判定の仕組みに組み込まれた瞬間に発生します。第二志望者の選考においては、当然ながら第一志望加算点は一切付与されず「素の総合点(内申点+当日点÷2)」のみで勝負しなければなりません。

神戸地区の進学校を例に取れば、第1学区トップの神戸高校を第1志望として不合格になった上位受験生が、第2志望に登録していた御影高校の選考枠に雪崩れ込みます。御影高校を第1志望としていた受験生には25点の加算点が付くものの、神戸高校を受験できるレベルの層は元々の内申点と学力検査の素点が高いため、加算点25点の壁を軽々と突き破り、御影を第1志望としていたボーダー層を容赦なく弾き飛ばします。この「玉突き落選」によって、安全圏と見られていた第1志望者が押し出されるドミノ倒しが毎年後を絶ちません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。