健康診断のブラトップはNg?レントゲンで影が映る真相と当日の正解

健康診断のブラトップはNg?レントゲンで影が映る真相と当日の正解

健康診断のブラトップはNg?レントゲンで影が映る真相と当日の正解とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

受診者から最も質問が多いのが、国内シェアで圧倒的な支持を誇るユニクロエアリズムブラトップの着用可否です。エアリズム生地自体は極薄のポリエステルやポリウレタン繊維で織られており、生地単体であればエックス線をほとんど遮断しません。しかし、製品全体を見渡すとレントゲン撮影において致命的となる要素が凝縮されています。

まず警戒すべきは、肩紐の長さを調整するプラスチックアジャスターレントゲンへの写り込みです。「金属ではないから大丈夫」と思われがちですが、硬質プラスチックはエックス線の吸収係数が比較的高く、鎖骨付近や肺尖部(肺の最上部)の重要な観察エリアに明瞭な四角い影を落とします。肺尖部は肺尖部肺がん(パンコースト腫瘍)や結核の好発部位であり、ここに人工物の影が重なることは医療上絶対に避けなければなりません。

さらに見落とせないのが、アンダーバストを全周にわたって固定する厚手の平ゴムバンドです。ゴムは伸縮性を持たせるために密度が高く作られており、背中側から胸側にかけて帯状の濃い影として写り込みます。特に背中のゴムが二重に重なる縫い目部分はエックス線の透過度が急激に落ちるため、背骨や肺門部の陰影を著しく損ないます。

これはユニクロ製品に限らず、無印良品やGU、しまむらなどの同種製品、さらにはノンワイヤーブラレントゲン可否の議論においても共通する構造上の課題です。ワイヤーが入っていなくても、サイドボーン(脇の樹脂製プレート)、カップ下のアンダーゴム、ホック部分の厚地縫製が存在する限り、胸部エックス線検査下着としての安全基準を満たすことはできません。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。