ドラマ版の真骨頂は、何気ないリスナーの投稿やブース内の雑談に散りばめられた緻密な伏線回収の切れ味にあります。物語の前半で語られる「奇妙な出来事」は、超自然的な怪奇現象ではなく、過去にいじめや事故で命を落とした被害者遺族による、計算され尽くした復讐計画であることが徐々に判明していきます。
視聴者を戦慄させたのは、ブース内の出演者や構成作家たちが、かつて視聴率や話題作りのために過去の事件を面白おかしく消費し、事実を歪曲していたという罪の露見です。単なる因果応報にとどまらず、「正義の告発者」だと思っていた人物すらも別のエゴに囚われていたという二重三重のどんでん返しが用意されており、ラストに訪れる静寂は、テレビの前の視聴者自身の倫理観に鋭い刃を突きつけました。