中学生の税についての作文で何を書けばいいか悩んだ際、最初につまずくのが題材選びです。国税庁の統計や募集要項が示す通り、この作文の主目的は「中学生が税について関心を持ち、正しい理解を深めること」にあります。税務署の専門用語を並べ立てた難解な政策論述は求められていません。高評価を得る税の作文テーマ選びには、中学生ならではの生活圏から着想を得るという鉄則があります。
評価されやすい題材は大きく4つに大別されます。1つ目は、コンビニエンスストアや文具店での買い物から始まる身近な消費税ネタです。日々の少額な買い物を起点にしつつ、軽減税率の仕組みや、集められた消費税が社会保障費のどこへ消えているのかを掘り下げるアプローチです。
2つ目は、自身や家族の通院歴から入る「医療と税」です。多くの自治体で中学生まで実施されている子ども医療費助成制度に着目し、「なぜ自分は数百円、あるいは無料で診察や投薬を受けられるのか」という疑問から公費負担のありがたさと財政負担の現実に迫る手法です。
3つ目は、身近な公共サービスです。道路の舗装、夜間の街灯、公園の遊具、そして日々利用するごみ収集や消防・救急の出動費用など、普段は空気のように無償だと錯覚しているインフラの裏側を調べます。4つ目は、学校教育そのものです。無償で給与される教科書の末尾にある「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています」という一文を切り口にする手法は、教室にいる誰もが書ける確かな一次情報となります。