「ンゴ」という語尾が球界のドラマから誕生した一方で、前半部分を構成する「グエー」は、昭和のコミックやギャグ漫画文化にまで遡る。敵キャラクターが倒される瞬間や、主人公が理不尽な衝撃を受けた際の「断末魔」として描かれてきた伝統的な擬音だ。
5ちゃんねるの雑談系スレッドにおいて、ユーザーたちは自らの失敗談や痛烈な批判に対するリアクションとして、大げさな悲鳴である「グエー」と「死んだ」、そして語尾の「ンゴ」を接続させた。これによって「グエー死んだンゴ」という、ドラマチックかつ脱力感あふれる最強の表現が成立したのだ。
言葉とは生き物である。硬質な敗戦の記憶と、コミカルな断末魔の擬音がネットスラングの渦中で混ざり合い、誰でも使いやすい感情表現ツールへと進化した。この組み合わせの妙こそが、長年にわたり愛される最大の要因といえる。