学校の体力測定や運動会で測定される50メートル走では、最初の10メートルの加速局面が最終タイムの7割を決定づけると言っても過言ではない。ここでの最大のミスは、号砲と同時に上半身を一気に起こしてしまうことだ。
加速局面では、頭からかかとまでが一直線になる「前傾姿勢」を深く保つ必要がある。視線を足元から徐々に前へと移しながら、最初の3〜5歩は意図的に力強く地面を斜め後ろへ押し込む。日本陸上競技連盟の育成指導指針でも、序盤のドライブフェーズにおける前傾保持が強調されている。スタート直後の「焦って頭を上げない」という一点を徹底するだけでも、コンマ3秒以上の短縮は十分に現実的だ。