秋葉原店のクローズに伴い、ファンが血眼になって探したのがフライングスコッツマンの移転先でした。
当時、運営元は近隣エリアである上野・御徒町エリアへ進出し、フライングスコッツマン御徒町(御徒町店)を立ち上げて東京での拠点を一本化する動きを見せました。秋葉原店に通っていた常連客や、JR山手線・東京メトロ沿線を利用するスイーツファンは、この御徒町店へと足を運ぶことになります。
御徒町店でも名物の手焼きホットケーキとサイフォン珈琲のクオリティは保たれ、秋葉原店同様にゆったりとしたクラシカルな時間が提供されていました。しかしながら、東京エリアの店舗網は社会情勢の変化や出店計画の見直しに伴い流動的であり、かつて秋葉原と御徒町を席巻した東京ドミナント展開は一つの節目を迎えました。
では、あの味の原点はどこにあるのか。それが四国・愛媛松山のフライングスコッツマンです。
1988年、愛媛県松山市で創業したフライングスコッツマン(大街道など)こそが、すべての発祥地。松山の本店では、地元民に愛され続けてきた自家焙煎珈琲の深いコクと、丁寧な手焼きホットケーキが日常の風景として息づいています。東京で同店を知ったファンが「聖地巡礼」として四国・松山を訪れ、本店の落ち着いた空気の中で極厚ホットケーキを注文する光景は、現在でも旅情あふれるエピソードとして語り継がれています。