安田菜津紀の現在とルーツ|裁判結果や夫・佐藤慧との歩みを徹底解説

安田菜津紀の現在とルーツ|裁判結果や夫・佐藤慧との歩みを徹底解説

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安田氏の活動を深く理解する上で欠かせないのが、自らの家族とアイデンティティをめぐる経験です。中学2年生のときに父親が他界。その後、高校2年生の冬にパスポート申請のために取得した戸籍謄本を開いた際、父親が在日コリアン2世(本籍が大韓民国)であった事実を初めて知ることになります。

家庭内では一切語られることがなかった出自に対し、当時の彼女は強い衝撃と戸惑いを覚えたと、自著『国籍と遺書、兄への手紙 ルーツをめぐる数奇な旅の記録』をはじめとする手記の中で述懐しています。「なぜ父は生前、自らのルーツを隠さざるを得なかったのか」「日本の社会構造の中にどのような見えない差別が存在していたのか」。この内省と葛藤が、他者の痛みに敏感であり続ける彼女のジャーナリズムの決定的な礎となりました。

父親の生きた時代背景や、海を越えた家族の歴史を自ら辿り直す過程で、彼女は「マイノリティが沈黙を強いられる社会の空気」に強い違和感を抱くようになります。国籍や出自によって線引きされ、理不尽に排除される人々への眼差しは、現在の中東取材や日本の入管問題への取材活動とダイレクトに結びついています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。