2026年現在、『刑事貴族』を彩った豪華キャスト陣はそれぞれの道を歩んでいます。時の流れとともに芸能界の第一線で活躍を続ける名優もいれば、惜しまれつつ世を去った名バイプレイヤーも存在します。ここではキャストの現在と、その足跡を詳しく追跡します。
主演の本城慎太郎を演じた水谷豊は、言わずと知れた国民的ドラマ『相棒』シリーズの杉下右京役として20年以上にわたりドラマ界のトップを走り続けています。『相棒』で見せる緻密な観察眼や軽妙な語り口には、本城慎太郎時代に培われた演技メソッドが色濃く受け継がれています。また映画監督としても作品を発表し続けるなど、70代を迎えてなお旺盛な創作意欲を維持しています。
初代主演の舘ひろしは、石原プロモーション解散後も自身の事務所「舘プロ」を立ち上げ、映画・ドラマ・舞台で円熟味あふれるダンディズムを発揮しています。二代目主演の郷ひろみも日本を代表するトップエンターテイナーとして全国ツアーや音楽特番で圧倒的なパフォーマンスを継続しています。
若手刑事・原田実(通称ジュン)役として熱血漢を好演した田中実は、誠実な演技力で数多くの名作ドラマや昼帯ドラマで主役を務めましたが、2011年に44歳の若さで急逝しました。今なおネットのコミュニティでは、その清潔感あふれる佇まいと確かな演技力を惜しむ声が絶えません。
青木順子巡査役を務めた高樹沙耶(現・益戸育江)は、後に『相棒』の初代「花の里」女将・宮部たまき役としても活躍しましたが、現在は芸能界から距離を置き、沖縄県石垣市を拠点に自然派のライフスタイルを発信しています。その他、係長役の地井武男や課長役の宍戸錠といった昭和・平成の名優たちも鬼籍に入りましたが、彼らが代官署で見せた包容力ある演技は、今も映像の中で永遠の輝きを放っています。