ポップカルチャーの第一線で活躍するスターたちの身体表現が、文字彫刻の価値観を塗り替えてきた。音楽界のアイコンであるジャスティン・ビーバーが自身の胸元や腕に刻んだ洗練されたグラフィック文字は、世界中の若者たちへ強烈なインパクトを与え、ファッション・カルチャー産業全体における文字デザインの需要を飛躍的に高めた。
ハリウッドやストリートシーンにおける人気の高まりも目覚ましい。映画『スーサイド・スクワッド』で見られたパンク精神溢れる特徴的な文字デザインや、彫師たちの真剣勝負を描く大人気リアリティ番組『インク・マスター』の影響により、文字を彫る技術そのものが一つのアートフォームとして大衆に認知されるに至った。ニューヨークの伝説的スタジオBang Bang Tattooには、極細の針で刻む繊細なファインライン・タトゥーを求めて連日トップモデルやセレブたちが足を運んでいる。